ここで具体的に述べているのは、すべて私が経験した事例です。パーツフィーダを良くご存知の方には、当たり前のことですが、それを知らなかったばかりに、トラブルになった事例です。
当社では、必ず最終納品先の地域を確認しています。しかし、今回のケースは最終ユーザー様の都合で設置場所が変更になり、その連絡が当社になかったことによって起こりました。60Hzで調整したパーツフィーダは、50Hz地域では動作しませんし、逆の場合も、もちろん振動が極端に落ちる結果となります。
インバータコントローラを使用していれば、問題なかったのですが、あいにくこのときは、標準コントローラを使用していた為、出張して、バネ調整を行わなければなりませんでした。
自動機メーカー様の設計変更等で、直進フィーダのシュート部分を短くしたり、シュート部の先端にエスケープ装置を取り付けたりすると、直進フィーダの共振周波数が変わり、進みが悪くなります。その場合には、必ずパーツフィーダメーカーに相談してから実施してください。
油等の付着液があるかないかは、必ずパーツフィーダメーカーに正確に伝えておきましょう。ワークサンプルでは、付着液がないように見えても、長期間保管していた為に、付着液が蒸発している可能性があります。付着液の種類や有無によって、ボウルのウレタンコーティングの種類は変わりますし、ウレタンコーティングではなくハバジットを貼る場合もあります。
ボウル内処理の選定が適切でないと、上りが悪くなる場合があります。
ワークサンプルは、なるべく使用条件にそくした十分な量をご用意ください。どうしてもワークが十分な量を確保できないという場合もありますが、その場合は、詰まりが起きないようにとの予測に基づいてでしか製作できません。しかし本当に詰まらないかを確認できませんので、実際の使用状況では詰まったり、供給不足になる場合があります。
これらには、複数の原因が考えられます。
1.ボウル・シュートの磨耗長年の使用で、ボウルのアタッチメント(ツーリング)部分が磨耗してワークの選別がうまく働かない。また、直進フィーダのシュート部では、絶えず同じ個所にワークが当たるので、その部分が磨耗してシュートが波状になっている。
2.ウレタンコーティング等の磨耗ウレタンコーティングやハバジット・テフロンコーティングなどがはがれて、ワークがトラックを上ってこない。
3.ボウルの汚れ油やゴミ・汚れがボウルにこびり付いてワークの上りが悪くなっている。
4.共振周波数の変動長年の使用で、ボルトがゆるんだりバネやゴム足の剛性が変動し、共振周波数が変わって振動が落ちる。
5.バネ折れバネが折れて、振動はするのにワークの上りが悪くなっている。
その他、電磁コイル・コントローラ等も点検対象になります。